某日　中々日

前回はアリの勝ちだった。しかし、僕は敗因を考えた。

黒飴でかいんでは？硬いしなんか運びづらい。これではアリもしょぼしょぼだ。

よし！わかった。軽いものなら群がるかもしれない、ビスケットだ！

ビスケット散布。 　どんぐりで「↓ココ」と書いてあります。

数時間後。だめだーー。 餌場は荒らされビスケットもない。犬か？人か？ ゆっくりアリも採れやしない。

豪快に巣穴を石で囲む。 そしてビスケット。これならビスケットを運ばないわけにはいかないだろう。 これは鯨を捕獲する時のフォーメーションだ。まさかアリに使うことになろうとは。

数時間後、廃墟のように　きれいサッパリ。 また、アリにしてやられた。 やつらは想像以上に運ぶのが速い。ちくしょう〜・・・

残り少ないビスケットを散布。

ふと思いがけずチャンス到来。 ビスケットにアリが夢中だーーーー！！ かっさらえーー！気分はもうアジアの海賊です。しかし・・・ つるん。ビスケットごと持ち上げてもアリが、隣にとび渡り　全然捕まえられない。なんと、アリは頭が良いだけでなく、逃げ足も速いのだ！

くそう。上玉を逃した。今度こそアイス棒でサルベージだ。今度は棒ごとかっさらう作戦だ。しかし、つるん。こいつら・・・まさかわかってるんじゃ？エサをとるだけとって、逃げればいいってわかってるんじゃ？？

葉っぱに追い込み葉っぱごと拾い上げる作戦に出るがやっぱりつるん。 いいかげんにしてくれーー！ いつまで経ってもアリの家を使えない。 誰でもいい！オラの村さ来てくれ！

強者どもの夢の後。 どんぐり、アリ穴、アイスの棒 そして茫然自失の大人。泣きながら掃除をしました。

もう、アリを捕まえるのは終わりにしよう。僕にはアリを飼う資格がないんだ。
期待に胸を膨らませて始めたこの企画。アントクアリウムを全然使えず 気持ちは落ち込んでいくばかり。もう、アリなんて捕まえない。もう、恋なんてしない。家に帰ろう・・・

意気消沈していたところ、なんと、次ページで奇蹟が起きた！